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第5回:露出について
日本写真家協会/日本広告写真家協会会員 渡邉 英昭

フィルムに当たる光の量のことです。露出調整とは、この光の量を調整することです。ほとんどの35ミリカメラには露出を自動的に調整する機能がついていますが、どんな状況でも一定の基準で露出を決めています。そこで場合によっては、調整する必要が生じます。どういう時に必要なのでしょうか。 実際の被写体では、明暗さまざまな輝度が分布しています。暗いところもあれば、明るいところもあります。どの明るさを基準にして撮るかによっては、露出の補正が必要になってきます。 全面的に白や黒が多い被写体も注意が必要です。たとえば黒っぽいものが画面のほとんどを占めている場合、実際よりも明るく写ってしまい、色が浅くなってしまいます。 そして個人の好みもあります。明るめな写真が好きな人もいれば、暗めな写真が好きな人もいるでしょう。自分の思うイメージにできるだけ近づけるためには、独自の設定が必要になってきます。 最終的には、自分がどこに強い印象を受け、それをどう表現したいかです。露出はそのための重要なポイントなのです。

例1
補正がいらない例:青い空に、赤、黄、緑などで彩られた家々。色も輝度もさまざまです。
解説
例2
プラス補正の例:雪にふんわりと車が覆われました。雪の白い輝きを強調して、車の形のおもしろさを出したいところです。
解説
例3
マイナス補正の例:濃いグリーンの板壁と明るい窓の対比が印象的です。深みのあるグリーンをしっかり表現します。
解説
例4
逆光補正の例:夕暮れの港です。逆光ぎみなので、全面的に暗すぎて写ってしまいます。
解説
例5
ここはエジプト。向こう側には茶色い岩山がそびえています。
解説
例6
陽を受けて輝く山々。肉眼ではコントラストがはっきりと美しいのですが、自動露出では散漫な感じになりがちです。
解説
まとめ:露出ダイヤルがついていても、どれくらい調整していいかの判断は難しいものです。カメラの示す適正値をもとに、露出をプラス、マイナスにずらして、数枚撮影することが、自分のイメージに合った写真を撮るコツです。こうして経験を重ねていくことで、自分に合った露出の決め方ができるようになります。
a.マイナス補正     b.適正      c.プラス補正
         

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