第4回 冬のキャンプ 「食を考える」 前のページ このジャンルのTOP
 冬のキャンプは装備として「住」、「衣」に重きを置かざるを得ないため 、荷物としても、調理にしてもなるべく簡易に出きるものにした方が良いと考えます。

 ドームテントとタープの設営で、寒風の吹く中何時間も調理をするのはつらいものがあります。私の場合、冬のキャンプは「鍋もの」が定番です。とは言っても、何々鍋と言えるものではなく、キャンプ地への途中で購入したあり合わせの材料を利用していますので、強いて言えば「寄せ鍋」ということになるのでしょうが、仲間は単なる「ごった煮」と見ているようです。
 椎茸、エノキ、シメジ、大根、白身魚、白菜、人参、出汁の素くらいあればりっぱな鍋料理ができます。味付けは好みで醤油でも味噌でも構いません。根拠はありませんが、私は味噌の方が体が温まると感じています。これらの材料に「玉うどん」や「切り餅」などがあれば食事として完璧です。もちろんご飯を炊いてもよいでしょう。
 冬のキャンプにおける食事作りは短時間で作れ、ゴミの量が少なくて、食器洗いの後始末などに手間がかからないことが大切です。この点に鍋料理は合致しています。いっそう手間を省くなら、自宅で材料の下ごしらえを行って、キャンプ場では煮炊きをするだけという方法も一考に値します。

 サイトで焚き火が出きるところなら、寒さに耐える調理時間は問題なく、焚き火にあたりながらブイヤベース、シチュウ、カレーなどの煮込み料理も楽しく、おいしいものができます。バーベキューコンロを利用しても同じですが、暖房としての意味は若干薄れます。私たちは秋から冬にかけて焚き火で「芋煮」や「豚汁」を作ります。鍋料理を含め、この手の料理は少量つくるより大鍋で作る方がなぜかおいしく作れます。グループで冬のキャンプをする場合はよりおいしいものが出きるでしょう。
 また、焚き火が出きればダッチオーブンを使った料理に挑戦しても楽しいでしょう。

 鍋物、豚汁、芋煮などのあとや翌朝などは暖め直しウドンや切り餅を放り込んで食べます。一晩おいて味がしみこむと同時に、うまさが増した熱い汁に朝の寒さは吹き飛びますし、暖めるだけという簡単さがうれしくなります。

なお、ロッジタイプのテント内で煮炊きをすると特に冬は、テント内側に大量の結露が発生します。テントの外で煮炊きし、出来上がったらテント内に運び入れましょう。カセットコンロなどで暖めなくても、食べ終わるまで十分暖かさを保っています。またドームテント内の加熱調理はやめましょう。

 冬の昼間、キャンプ場やその回りでこれと言った遊びもしないとき、私は薫製づくりを楽しみます。冬は薫製に適したシーズンです。肉類はソミュールに漬け込む時間が必要ですので、自宅での前処理が必要ですが、魚貝類やチーズ程度ではキャンプ場で一から取り組むことが出来ます。
 薫製器は材料が少量なら深めの鍋、フライパンとアルミホイルなどで十分可能ですし、大量でも火種容器としてのバーベキューコンロと段ボール箱があれば作れます。そばに焚き火でもあれば、温度管理をしながら日がな一日火を見ながらぼんやりするのも冬ならではの楽しみです。

 大人の楽しみはアルコールがあります。私はワインの知識については皆無ですが、鍋料理とワインは以外と合います。薫製はもちろんぴったりですから天然の冷気で冷やしたワインで一時を過ごすのも冬のキャンプの楽しみ方の一つです。
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